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花粉症に効果的なパタノール点眼液の妊娠中の使用は危険

マスクをかける女性

パタノール点眼液に含まれているオロパタジン塩酸塩は、花粉症の治療薬として用いられることの多い成分です。花粉症が原因の季節性や通気性アレルギー性結膜炎に効果があり、1日4回と点眼する回数は若干多いのですが、きちんと使用すると比較的早期に改善していくことができます。

妊娠すると胎児に水分や栄養などを供給しているので、水分不足になることが多いです。水分不足になると便秘などを引き起こすことが多いのですが、実は便秘よりも目が影響を受けやすく、空気に直接触れる事が多い部分であるので、乾燥しやすい状態にあるのです。目が乾燥をするとドライアイを引き起こしているような状況になり、頭痛などをひきおこすことから目薬をさしたいと感じることが多いです。

パタノール点眼液の場合、効果は強いのですが、妊娠中または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断された時に限って使用することができます。治療上の有益性が危険性を上回るというのは、目のかゆみや充血といった症状が妊娠中において悪影響を及ぼすことがあり、日常生活に支障が出る場合、という意味でもちいられることが多く、医師の診断で処方されます。こういった表現をしているのは、出生児の時のように安全性が確認されていないためです。妊娠中に実際にパタノール点眼液を使用する人が少なく、どういった影響を母体や胎児に及ぼすのかわからないためこのような表現になっています。

また、授乳中においても点眼をすることは原則行っていません。これは乳汁の中にパタノール点眼液の成分であるオロパタジン塩酸塩が移行し、出生児の体重増加抑制が動物実験などによって確認されているからです。出生児の体重増加抑制がされてしまうとその後の成長に影響が及びますし、乳汁に移行することはラットに経口投与をした動物実験においても実証されているので、できるだけ点眼をしない方が良いのです。もしどうしても授乳中に点眼する場合は必ず授乳を止めるようにしてください。

パタノール点眼液の場合、内服薬でないとはいえオロパタジン塩酸塩が主成分であるので、肝臓の数値が上昇する、ヘマトクリットが減少し、尿の中にぶどう糖が出るなどのことが起こります。目の症状としては眼痛や頭痛、目の刺激や眼そう痒症、味覚異常やめまい、接触性皮膚炎などが起こる危険性があります。このような症状が出た場合は、使い続けるのではなく、使用を中止して眼科を受診するようにします。

妊娠中は胎児を育てている期間であり、特に妊娠初期の場合は胎児にとって大切な器官を作っているので薬の使用は特に注意しなくてはなりません。たとえ体内への薬の移行が少ない点眼液であっても副作用は存在しますし、パタノール点眼液は妊娠中や授乳中に使用することについて安全性は確立されていないのです。安全性が確立されていないのであれば使用しない方が良いので、医師と相談をして、自分勝手に点眼をしないようにしましょう。